今注目の Apple デバイス向け MDM 「Kandji」とは

Kandji MDM（以下、Kandji）とはAppleデバイスに特化したモバイルデバイス管理（MDM）ソリューションです。 多くの自動化ツールを標準装備しており、他のMDMと同等の機能を提供しています。

例えばゼロタッチデプロイ機能を利用することで新しいデバイスのセットアップが自動化され、IT管理者は手間をかけずにデバイスを管理できます。これにより利用者はすぐに作業を開始でき、業務の効率が大幅に向上します。またデバイス管理とセキュリティ強化を効率的に実現する機能も多数提供しています。

またKandjiは直感的なインターフェースを提供しているため、IT管理者は高度な知識がなくても簡単に扱うことが可能なのも特徴です。以下に機能の一部を紹介します。

多数のポリシーが標準搭載されており、Wi-Fi設定やパスワードルールなどをIT管理者が一元管理できます。これにより、迅速にセキュリティ設定やデバイス管理を実行でき、組織は柔軟かつ効果的にセキュリティ対策を強化できます。

CIS(米国のサイバーセキュリティにかかわる非営利団体が発行しているガイドライン)に準じたベンチマークにポリシーが標準で用意されており、IT管理者は専門知識がなくてもセキュリティベストプラクティスを簡単に実装できます。これにより、組織全体で一貫したセキュリティ基準を維持し、コンプライアンスを効率的に管理できます。

MDMがない場合、アプリの更新管理は利用者が手動で行ったり、IT管理者が指示を出す必要がありますが、Kandjiではアプリ自動更新機能が搭載されているため利用者は意識することなく最新のアプリケーションを自動的に適用できます。これにより、IT管理者と利用者の作業工数を大幅に軽減し、セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現します。

Kandjiでは、OSの管理や更新する機能に加えて、他のMDMではスクリプト（Nudgeなど）を使用しなければならない強制インストールも標準機能として提供しているため、利用者に簡単にOSの更新を促すことができます。これにより、常に最新の機能とセキュリティパッチが適用され、デバイスの安全性が確保されます。

Liftoffは、デバイスの初期セットアップを自動化するツールです。プロファイルの設定やアプリ配布を事前に設定すれば複数のデバイスを効率的に設定できるため、IT管理者の作業負担を大幅に軽減することが可能です。これを使えば初回セットアップが自動的実行され、必要なアプリのインストールや設定が自動的に実行されるため、ユーザーはPC貸与後、速やかに業務を開始できます。

利用者がIT管理者を介さずに必要なアプリやスクリプトを簡単にインストール・実行できるポータルです。これによりインストールが迅速に行えるため利用者の負担が軽減されます。また管理者は社内で必要なアプリを効率的に配布できます。

標準で利用可能なシングルサインオン（SSO）ソリューションで、端末ログインをSSOアカウントと連携することでIDプロバイダー (Okta, Microsoft Entra IDなど)と同じパスワードを使用できます。

デバイスの状況に応じて自動的にポリシーや設定を割り当てる機能です。IT管理者は、デバイスの属性やユーザーの役割に基づいて異なる設定を定義できます。さらにKandjiでは、デバイス情報だけでなく、ユーザー部門やタグ別などの条件も設定できるため、特定の状況に応じた柔軟なポリシー管理が可能になります。

登録されたデバイスに関する大量のデータを収集・表示させる機能。項目やフィルタ内容はあらかじめ用意されているためIT管理者が手動でグループを作成する手間を省き、迅速かつ効率的にデバイスを管理できます。

Kandjiには多数の標準機能がありますが、標準機能にないアプリや機能もカスタムスクリプトで実現できます。IT管理者は、公式が提供するスクリプトを活用するほか、組織のニーズに応じた独自のスクリプトを作成して実行可能です。

公式が提供するスクリプトはこちら

今回ご紹介した機能以外にもKandjiには多数の便利な機能が備わっています。詳細をお聞きしたい方は弊社までお気軽にお問い合わせください。また弊社では導入支援も行っておりスムーズな導入と、継続的な運用支援を提供しております。