はじめに
最近、Google のパスワードマネージャーの機能が強化され、Keeper と比較されることが多くなりました。そこで、実際に Keeper と機能比較してみました。
※この記事は一般ユーザー目線での利用について言及しています。
まとめ
Google も機能強化しているものの、「強度の高いパスワードの生成」「共有」は Keeper のほうが利便性が高い。
検証したこと
パスワードの生成、自動入力、共有機能について両ツールを比較してみました。
では、詳細をご確認ください。
パスワードの生成
- Google, Keeper ともにパスワードの新規作成を補助してくれます。
- Google の場合は、15文字のパスワードを生成。しかし、利用する条件(長さ・文字)は指定不可。
- Keeper は生成の条件(長さ・文字)を指定し、複雑なパスワードを生成することが可能。
保存可能な情報について
- Google は、保存できる情報が、ID・パスワード・ログインURL・メモのみ。
- Keeper は、それに加え二要素認証や、Webサイト独自の認証情報(会員NOなど)を保存することが可能。さらに、クレジットカード情報やSSH鍵など、様々な認証情報の保存が可能。
パスワード自動入力
- Google も Keeper も自動入力の補助が効く。また、複数の記録を持っている場合、どちらも入力するアカウントを選択することが可能。
- Keeper はWebサイトごとに、自動入力の有効・無効を設定できて便利。
パスワード共有
- Google はファミリーアカウント(@gmail.com のGoogle無料版)のみ共有グループを作ることが可能。つまり、Google Workspace ではグループは作成不可(記事執筆時点)。
- Keeper は記録単体でもフォルダ単位でも共有することが可能。さらに、記録に対して、閲覧のみ・編集可・共有可などの権限設定も可能。二要素コードを Keeper に保存させておくことで、それも共有することができる。
パスワードの安全性の確認
- Google も Keeper も、パスワードの安全性や使い回しがないか確認することが可能。
- Keeper の場合は、さらに、ダークウェブに出回っている危険度の高いパスワードを検知する BreachWatch の機能が付いている(契約プランにより制限あり)。
BreachWatchの機能はこちら
まとめ
💡 Googleのパスワードマネージャーは、確かにセキュリティ強化や共有機能が進化していますが、以下の点で機能が十分だとは言えません。
- 強度の高いパスワードの生成
- チーム共有
つまり、基本的なパスワード管理としては使えますが、より高度な機能や利便性を求める場合は、Keeper のほうが適しています。