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Keeper への乗り換えで社員の満足度もアップ!|ANYCOLOR株式会社の Keeper 導入を支援
ANYCOLOR株式会社は「にじさんじプロジェクト」をはじめとしたVTuber/バーチャルライバー事業や、それらと融合した作品をつくるメディアミックスプロジェクトを手がけるエンタメ系スタートアップ会社です。VTuber/バーチャルライバー関連のイベントやグッズ販売なども行っており、テクノロジーの力で従来の枠組みを超えたエンタメの加速を追求しています。
2017年の創立から7年で社員数がおよそ400名と急成長する同社。そのなかで基幹システムやセキュリティを支えるのが情報システムチームです。今回は、情報システムチームの責任者であるY氏と、Keeper の導入を中心となって進められたK氏にお話を伺いました。

課題

他のパスワードマネージャーを利用していたが、日本語非対応という点と使いづらさの点で社内からも不満が挙がっていた。

対策

日本語対応している Keeper に乗り換え。ZUNDAのサポートも活用して社員へのレクチャーもスムーズに。

効果

Keeper への移行が完了。現場社員の使いやすさが向上し、情シスの管理工数も大幅に軽減された。

他のパスワードマネージャーを運用するなかで日本語非対応と機能面の課題があった

――Keeper 導入前は、パスワード管理についてどのような課題を抱えていたのでしょうか?
Y氏 当社では数年前にも、パスワードマネージャーを1回乗り換えたことがありました。社員数の増加に伴って、最初に利用していたパスワードマネージャーから価格面でメリットのある別のパスワードマネージャーに乗り換えています。しかし、乗り換えた直後に、そのパスワードマネージャーはUIが日本語非対応になってしまいました。
K氏 サポートも日本語対応していなかったため、不具合の際などは翻訳ツールを使いながら英語で問い合わせをしていました。しかし、細かいニュアンスが伝わりづらく満足な回答を得られないこともありましたね。
――日本語対応しているかどうかは重要な観点ですね。再びパスワードマネージャーの切り替えを検討した背景は何でしたか?
Y氏
 共有フォルダやパスワードを追加したときに同期に数分かかるなど、機能面の使いづらさでも無視できない課題がありました。パスワードマネージャーは一般の社員が使用するものなので、情シスだけでなく現場の社員が使いやすいかどうかも重要と考えています。これらの課題を抱えているなかでそのパスワードマネージャーが値上げに。契約満了を機にパスワードマネージャーを乗り換えることにしました。

Keeper では日本語でのサポートが受けられる点が大きなメリット

――Keeper やZUNDAを知るきっかけは何でしたか?
Y氏 Keeper を検討するきっかけはコーポレートエンジニアコミュニティの「情シスSlack」で、高品質なパスワードマネージャーとして話題になっていたからです。また、Keeper について情報収集するなかで、Keeper の代理店であるZUNDAのことも知りました。
――お問い合わせいただいた時点で、かなり Keeper のことを調べられていた印象でした。
Y氏 はい、事前に評判や機能なども調べました。前に利用していたパスワードマネージャーと Keeper では共有フォルダまわりの設計思想に違いがあるため、一般社員にとっての使い勝手の変化が許容できそうかという点も重要視していました。
――Keeper の他に検討したパスワードマネージャーはありましたか?
Y氏 最初に利用していたパスワードマネージャーに戻すことも検討しました。最終的に Keeper に決定した理由は、コスト面と運用面で優位性があったためです。特に運用面では、最初に利用していたパスワードマネージャーの場合、IdPとSCIM連携するには自社でSCIMサーバーを構築する必要があります。サーバーを自力で立てられるメンバーが在籍しているうちは問題ないのですが、将来的にずっと運用していくのは難しくなるかもしれないと考え、当社には Keeper のほうが適していると判断しました。
――運用体制を長く維持しやすいかというのも重要な観点ですね。ZUNDAから Keeper の提案を受けた際の第一印象はいかがでしたか?
Y氏 やはりUIは日本語にも対応していて分かりやすいと感じました。また、日本の代理店であるZUNDAがサポートに入ってくれる点も魅力でしたね。英語でベンダーに直接問い合わせするのを負担に感じていたこともあり、間に入ってサポートしてくれる存在はありがたかったです。一般社員向けのレクチャーなどのユーザー向けサポートもお願いでき、情シスの負担がかなり軽減されました。
――ありがとうございます。Keeper との仕様面の違いや、移行する際にハードルに感じた点はありましたか?
Y氏 仕様面の大きな違いとしては、管理者がすべてのフォルダを把握できなくなった点です。前のパスワードマネージャーではAdminの権限を持っていればすべての共有フォルダにアクセス可能でしたが、Keeper はそうではありません。そのため情シスが把握していないフォルダができてしまうと、管理やサポートに入れなくなってしまうという問題はあります。ただ、そこは Keeper と前のパスワードマネージャーの設計思想の違いの問題なので、Keeper に合った運用の構築が重要だと考えています。
K氏 当社の場合は前のパスワードマネージャーの契約期間満了が迫っていたため、移行スケジュールの管理にも苦労しました。400名ほどの社員がいるなかでスケジュールどおり作業してもらうのは大変でしたが、結果的には大きなトラブルなく完了できました。ボルト(パスワードを保存しておく保存庫)が一つにまとまっていることなど、社員に前のパスワードマネージャーとの仕様の違いを説明して理解してもらう必要はありましたが、導入から3〜4ヶ月経つ頃には慣れてもらえました。
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――タイトな移行スケジュールのなかで、手厚く社内サポートされていたのですね。これから Keeper を導入する方が事前に知っておいた方が良いことはありますか?
Y氏 共有フォルダは日常業務で一番よく使う部分なので、その設計思想は事前に理解しておいた方が良いと思います。現在利用しているパスワードマネージャーがあるなら、仕様の違いを徹底的に比較して、自社に合っているかどうか見極めることが重要です。
たとえば、Keeper には記録の所有者という特有の概念があります。当社では前のパスワードマネージャーからの移行を情シスのアカウントで一気に行ったため、すべてのフォルダの所有者が情シスになっています。共有フォルダの場合、パスワードの編集権限は所有者にしかないため、システム側からパスワードの変更が求められた場合は所有者である情シスがパスワードを変更することになります。また、共有時にパスワード情報などが編集可能なメンバーと閲覧のみさせたいメンバーが両方いる場合などは、運用の工夫が必要です。

ZUNDA導入支援サポートの手厚いフォローにも満足

――Keeper 導入後にはどのような効果が得られましたか?
K氏 Keeper はSSOログインが可能なので、「パスワードマネージャーに入れなくなった」という社員からの問い合わせがなくなりました。以前は1日1回の頻度でそのような相談が来ていたので、情シスとしてはかなり負担が減っています。
Y氏 生体認証なども活用して、セキュリティを強化しつつより快適にログインできる環境の構築を進めていきたいですね。
K氏 Keeper は社員からもおおむね好評です。当社では様々なSaaSサービスを利用していますが、触りにくいサービスの場合、ユーザーからは率直な意見が上がってきます(笑)。ただKeeper については使いにくいなどの意見はありませんでした。共有フォルダ追加などの反映が速い点も、以前より確実に良くなった部分ですね。
――UI/UX等に感度の高いユーザー様が多いのですね。Keeper でよく使用する機能や気に入っている機能はありますか?
Y氏 SaaSなどの利用サービスでパスワードを変更するよう要求された際に、その変更を補助してくれる機能が便利です。さらにパスワードは Keeper 側でバージョン管理されているため、パスワードを変更したつもりが保存できていなかった場合などに、前のパスワードを取り戻す機能にも助けられています。
K氏 他には、ワンタイム共有もよく使用しています。当社での使い方としては、共有アカウントを一時的に借りたい場合などに時間制限を設けて共有するなど、主に社内での用途が多いですね。通常のアカウント共有では作業終了時の権限の外し忘れが怖いので、この機能は重宝しています。
――ワンタイム共有は社外の方へのアカウント共有によく使われる機能ですが、社内での共有にも便利ですね。ZUNDAの導入支援サポートの満足度はいかがでしたか?
Y氏 Keeper の仕様なのか不具合なのかわからないときに気軽に質問できたり、「こういう使い方をしたいときはどうしたら良い?」というような漠然とした相談でもニュアンスを汲み取っていただいたりと、導入支援サポートには満足しています。Keeper が日本語サポートに対応しているとはいえ、仮に Keeper と直接コミュニケーションを取って導入を進めることになっていたら大変だっただろうと感じます。
※記録の共有機能で「自動消滅設定」ができるようになりました。共有リンクを共有先が閲覧した後、もしくは指定時間を過ぎると、記録を作成したユーザーのボルトからも自動削除される機能です。
K氏 導入にあたって社員向けレクチャー会を開催していただけたのもありがたかったです。説明用資料を作成いただけたのはもちろん、当社から修正をお願いしたときのレスポンスや対応も速く、サポートの柔軟さや手厚さに感動しました。
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――ありがとうございます。ZUNDAとしても情シスの担当者様の負担を軽減できればという思いでカスタマイズした資料をご用意しており、まさにその点を評価いただけて嬉しく思います。最後に、Keeper に今後期待する点を聞かせていただけますか?
Y氏 基本的には Keeper の機能に満足しています。細かい点を挙げればデバイス認証の承認フローが少し手間に感じます。また、フォルダ名だけで検索できる機能があるとより使いやすいですね。
さらに、Keeper を適切に使用していないと思われるユーザーがいる場合にアラートを出してくれる機能もできれば欲しいです。現状でも自分から見に行けば確認できますが、アラートを出してもらえたらより管理が楽になると思います。
ショートカットなど、まだまだ活用しきれていない機能もあるので今後は活用していきたいです。ZUNDAには、活用ノウハウのドキュメントをさらに作成いただけたら便利かもしれません。
※デバイス承認については、Keeper Automatorを設定し、承認プロセスを自動化することが可能です。その設定には自社でサーバーを構築・運用することが必要となりますが、ZUNDAではAutomatorのホスティングサービスをご提供しております。
──貴重なご意見ありがとうございます。いただいたご意見をもとにZUNDAのサポート体制も充実させていきます。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
 ANYCOLOR様の Keeper 導入について、最初のお問い合わせから運用までサポートさせていただきました。タイトな移行スケジュールでしたが、テクニカルな移行もスムーズに実施されている印象でした。このインタビューを通して、ANYCOLOR様では Keeper への乗り換えと利用定着のために社内でも手厚いサポートを実施されていることを初めて知りました。だからこそ、ユーザーである社員の方々から好評を得ているのだと思います。Keeper の設計思想も含め、Keeper を正しく理解し利用してくださり、とても嬉しいです。

ZUNDAについて

ZUNDA株式会社は Keeper Security 認定のMSP代理店です。「テクノロジーを通じて自由で安全なデジタル・ワークプレイスを提供し、事業の成長を後押しする」をビジョンに、IT環境の設計・構築支援・運用代行などを行っています。
Keeper の他にIdPやMDMも取り扱っており、企業ごとに最適なIT環境をつくるアドバンスドサポートや顧問契約も承ります。
詳しくはZUNDAコーポレートサイトよりお問い合わせください。