IT Admin Blog>日本市場における Keeper
日本市場における Keeper
こんにちは、ZUNDAの藤井です。だいぶこのブログの更新も止まってしまいました。申し訳ありません。このブログで最も多いトピックが弊社で取り扱っているパスワードマネージャー「Keeper」に関する記事になります。
弊社では、2021年よりKeeperの代理店事業を行っております。日頃、多くのお客様にご利用いただいており、誠にありがとうございます。弊社では、これまでの導入事例も公開しておりますので、ぜひご一読いただければ幸いです。

さて、今回ですが、そのKeeper Security Inc.(以下、Keeper社)が着実に日本市場に対して、注力しているというお話しになります。まずは、パスワード管理に関する課題や現状に関して、簡単にご紹介した後に、Keeper社の日本に対するアクションをご紹介したいと思います。
注:以下では、会社としてのKeeper Security Inc.をKeeper社、製品として「Keeper」をKeeperと記載します。

日本のパスワード管理に関する現状と課題

国内のパスワード管理状況についてですが、Bitwarden社が2022年に調査を行っております。その調査結果をみると世界では、34%程度の人がパスワードマネージャーを利用していますが、日本国内では、20%程度となっており、世界の平均的な水準と比較しても、高い水準とは言えません。
また、盗まれたりしたり、流出したりしたパスワードを利用され情報漏洩や事業が停止する事案なども増えております。
ベライゾン社が出している情報漏洩に関するレポートでは、情報漏洩の実に8割以上が、様々な方法で不正に取得されたパスワードを利用したり、その他のパスワードに関する攻撃を利用したものが原因ということです。
加えて、以下のランサムウェア対策に関する記事では、もっともコストと効果のバランスが高い対策が「脆弱性対策と認証の強化」となっており、認証の強化が重要であることが伺いしれます。
その他にも、生成AIを活用したパスワード解読などのアプローチも進んでおり、パスワードの管理が今後、さらに重要になってくる可能性は大いにあります。(もちろん、SSOなどのパスワードレスが優先順位の筆頭にあるのは間違い無いかもしれませんがね)

Keeperの日本市場進出

そんな中で、会社としてのKeeper Security Inc.と製品としてのKeeperがどのように日本市場に取り組んでいるのかご紹介できたらと思っております。

日本リージョンの開設

Keeperでは、日本からのアクセスに対して、過去にはデフォルトでUSリージョンのDCが選ばれていました。しかし、2022年11月の日本リージョンの開設に合わせて、現在は日本からのアクセスは日本リージョンのDCが選べるようになっております。
これは、国内の大手企業様などに多い、クラウドサービスであっても、データの置き場やソフトウェアの稼働を日本国内にして欲しいという要望について、十分に対応できるものとなっております。パスワードという重要な情報だからこそ、求められることの多い要望と言えるかもしれません。
また、米国リージョンでも十分なスピードを体験できておりましたが、日本リージョンを選ぶことで、非常に快適な使用感を実感することができます。
ZUNDAでも、直近でご成約いただいているお客様に対しては日本リージョンでの提供を行っております。

日本にAPACを統括するHQを開設

Keeperでは、Keeper Security APAC本社のオープニングセレモニーを5月16日に行いました。
ご参考記事:
弊社でも、セレモニーに参加させていただきましたが、今後のKeeper社の日本での事業拡大への意気込みを感じるものでした。

まとめ

Keeper社は上記のようなアップデートや活動に加えて、日本におけるディストリビューターとの連携拡大や日本語ドキュメントの改善などを通じて、日本のKeeperユーザーやご検討をいただいている皆様、これからご検討いただけるであろう皆様に対して、これまで以上に価値を提供されています。
弊社もその一翼を担う会社として、引き続きお客様に価値を感じていただけるような支援をしていくことに加えて、より日本のお客様に「Keeper」を気に入っていただけるように、ながく使っていただけるように、製品改善の要望などにも力を入れていきたいと思っております。
何卒、今後ともKeeper並びにZUNDAを何卒、よろしくお願いいたします。